カテゴリ:集客・成長読了 8分

可愛い声や容姿がないと、ゲーム配信は伸びない?

この記事の流れ17項目

届いたマシュマロ

「伸びる」を4段階に分解する

人が来ないのか、来ても残らないのか。コメントが出ないのか、次の配信へ戻らないのか。同接ひとつにまとめる前に、どの段階に問題があるのかを分けてみる。

  • 来る:ゲーム、企画、タイトル、声や見た目で、配信を知ってもらう。

  • 残る:トーク、リアクション、音質、テンポで、その時間を楽しんでもらう。

  • コメントする:参加できる話題や答えやすい質問を出し、寄せられたコメントに応える。

  • また来る:配信者の話し方や価値観を覚えてもらい、次回を見たくなる理由を残す。

2025年にゲーム実況をよく見る1,015人を対象にしたHiraku agentの調査では、フォローや登録の決め手にトーク・リアクションを挙げた人が45.6%。ゲームスキルは34.8%、プレイ作品は30.1%だった。

週1回以上YouTubeでゲーム実況を見る839人へのドズル社の調査でも、人柄やトークを視聴理由に挙げた人が約6割だった。

どちらもTwitch限定の調査ではない。この順位だけで個々の配信の伸び悩みは説明できないが、見る相手を選ぶ理由にトークや人柄が挙がっている。

見た目を気にする前に、という話ではない。入ってきた人が、何を面白がって残るのかも確かめたい。

リスナーの意見

ゲームは入口であり、配信者本人が再訪理由になる

まず挙がったのは、好きなゲームだから見に行く、という入り方だった。

特に印象的だったのが、

リスナー

ゲームは客寄せパンダのようなもので、その先はトーク、リアクション、プレイスタイルなど、その人自身のキャラクター性が重要になる。

という意見である。

好きなゲームをきっかけに初めて配信へ入り、何度も見るうちにゲームではなく配信者本人の話を聞きたくなり、雑談配信まで見るようになったという経験談も共有された。

また、

リスナー

アバターは招待状であり、ペルソナが戻ってくる理由である。

という表現も出た。

ゲームや声、容姿、Vの姿は、初めて見るきっかけになる。そこから「この人がやっているから見る」へ変わるか。コメント欄では、その違いが話題になった。

楽しそうに遊ぶことは大前提だが、それだけでは伸びない

「配信者本人が楽しそうにゲームをしていれば、それで十分ではないか」という意見がある一方、それだけでは同接や新規リスナーの増加につながらなかったという経験談も出た。

配信者が楽しんでいることは重要である。

しかし、

リスナー

配信者が楽しむことは必要条件であって、十分条件ではない。

という整理が支持された。

特に、同接を維持するためだけにゲームを選び、本人がそのゲームへの不満を繰り返しているような配信は、リスナーにも義務感が伝わるという意見があった。

「好きだから遊んでいる」のか、「数字のために仕方なく遊んでいる」のかは、想像以上にリスナーへ伝わるということである。

コメントが少なくても面白い配信は成立する

コメントが少ないことと、リスナーが楽しんでいないことは同じではないという意見が多く出た。

ROMをしながら静かに見る人、作業中にラジオのように聞く人、ゲームのストーリーへ集中する人など、配信との付き合い方はさまざまである。

実際に、

リスナー

「ROM勢がゆっくり楽しめる配信はある」

リスナー

「参加して楽しいコンテンツと、YouTubeのように見ていて面白いコンテンツは別」

といった意見が出た。

一方で、ゲーム配信なのに配信者がほとんど喋らないのであれば、「それなら動画でもよい」と感じるという意見もあった。

会話に参加したい人も、物語を見たい人も、作業しながら聞きたい人もいる。コメント数だけでは、その楽しみ方まで分からない。

ゲームの重要な場面では、コメントよりゲームを優先してほしい

コメントを丁寧に拾うことを評価する声がある一方、ゲームの山場や重要なストーリーを見逃してまでコメントを読み続けることには否定的な意見も出た。

特に、そのゲーム自体が好きなリスナーからすれば、重要な場面で配信者が画面を見ていないことは強いストレスになる場合がある。

そのため、コメントはすべて即時に読むのではなく、ゲームの状況に応じて「今読む」「後で戻る」「今回は流す」を使い分けた方がよいという意見である。

コメントを大切にすることと、ゲームを止めてでも全コメントを読むことは別問題である。

質問ばかりだと、答えなければと感じる人もいる

コメントを増やす方法として、リスナーへ質問すること自体には肯定的な意見があった。

ただし、「皆さんはどう思いますか」と頻繁に問い続けると、ROMリスナーにとっては回答を求められているように感じるという指摘もあった。

配信歴が長くても、必ず上手くなるとは限らない

配信歴については、「普通は長く続けるほどトークや対応力も上手くなる」という意見がある一方、「こなれてはいくが、改善しなければ上達するとは限らない」という意見も出た。

特に、

リスナー

配信の上手さは、年数よりも試行量や失敗量ではないか。

という指摘があった。

長く配信することで、機材トラブルやコメント対応などへの慣れは生まれる。

しかし、同じやり方を繰り返すだけでは、悪い癖まで定着する可能性がある。

長く続けて慣れたあとに、何を変えたか。失敗を振り返って直した回数も、配信の上手さに関わるのではないか。そんな話になった。

「上手い配信」は、ミスがない配信とは限らない

「上手い配信とは何か」という問いに対しては、単にトラブルが起きないことではないという意見が多く出た。

ゲームが下手でも、リスナーが見守ったりツッコんだりしたくなる配信は存在する。

トラブルが起きても、リスナーが一緒に解決したり、それ自体を笑いに変えたりできる配信もある。

さらに、

リスナー

最終的にリピーターが増えているなら、それは良い配信ではないか。

という意見もあった。

ミスをしないから見るのではなく、その人の反応まで見たくなる。リスナーの話からは、そんな配信の上手さも見えてきた。

ゲーム選びは「人気」か「好き」かだけでは決められない

ゲーム選びについては、かなり意見が分かれた。

流行しているゲームはリスナーが多い一方、配信者も多いため埋もれやすい。

反対に、マイナーゲームは競合が少なくても、そもそも見ている人が少ないという問題がある。

「新作や話題作が無難」という意見もあれば、「流行作品を追い続けて伸びた人より、好きなゲームを続けて伸びた人を多く見てきた」という意見もあった。

その中で、

リスナー

好きなゲーム、流行しているゲーム、リスナーが求めているゲームが一致するのが理想である。

という意見が出た。

また、同じゲームでも配信者によって向き不向きがあるため、ゲームの人気だけではなく、そのゲームを自分なりに面白く味付けできるかを見る必要があるという指摘もあった。

「何を見てほしい配信なのか」を先に決めるべき

ゲーム選びの議論からは、そもそも「何のためにそのゲームを配信するのか」を明確にした方がよいという意見も出た。

ゲームそのものを見てほしいのか。

上手いプレイを見てほしいのか。

リアクションを見てほしいのか。

トークを見てほしいのか。

配信者本人を見てほしいのか。

ここが曖昧なままでは、ゲーム選びの正解も決められない。

リスナー

究極的には、「何を見てほしいのか」が大事なのではないか。

作品の人気を比べる前に、自分の配信で何を楽しんでもらいたいかを決める。コメント欄では、そこへ話が戻ってきた。

脱線そのものが配信の魅力になることもある

トークについては、本題から予想外の方向へ話が飛ぶことそのものを楽しんでいるというリスナーもいた。

「脱線した方が楽しい」「脱線を見るために来ている部分もある」という意見が出た一方、特に気になるテーマがある日は早く本題へ進んでほしいという声もあった。

また、

リスナー

予想もしなかった場所へ話を持っていくのに、最後にはきちんとオチへ戻ってくる。落語に近い面白さを感じる。

という評価も出た。

つまり、脱線そのものが悪いわけではない。

リスナーが「どこへ行くのだろう」と楽しめる脱線と、単純に話を見失った脱線は別物である。

声や容姿は入口になる。残る理由は、それだけではない

ゲーム選び、音質、話すテンポ、コメントへの返し方。変えられる部分はいくつもある。全部を一度に直すより、四段階のどこで止まっているかを見て、一つ試す。

コメントで話を広げたら、元の論点へ戻る

発言のどこが引っかかったのか。矛盾しているのか、別の場面でも起きるのか。コメントから話を広げたら、最後に元の論点へ戻る。別の例と比べることで、最初の話も考え直せる。

記事の要点

脱線は戻れば演出であり、戻らなければ迷子である。

選択に迷うゲームや、人物の評価が分かれる物語なら、その迷いや評価も話題になる。話題を足し続けるより、見ている人も一緒に考えられる話題を選びたい。

次回変えることを、配信後に一つ決める

笑いが起きたり、コメントが寄せられたりした場面、テンポが落ちた場面を残す。そこから、次回一つ変えることを決める。

「今日は良かった」で終えるより、どの場面で何が起きたかが分かれば、もう一度試せる。

まとめ

新しく見に来てもらえているなら、何を面白がって見続けてもらえるかを考える。見てもらえているのにコメントが出ないなら、答えやすい話題や質問を出す。

配信歴の長さを嘆くより、次の一回で変えることを一つ決めたい。